2011年11月3日木曜日

10月29日イザヤ特別集会「東日本大震災・・・あれから八ヶ月」

 10月29日(土)、秋晴れの中、群馬県太田市の太田キリスト教会で、「東日本大震災・・・あれから八ヶ月」というイザヤ58ネット特別集会がもたれました。特別講師として福島第一原発から数キロしか離れていない場所に教会があり、あの3月11日の震災による原発事故により、すべての教会員含め七万人の住民がすべての家財も家もおいて、津波と放射能被害から避難せざるおえなかった人たちの教会、福島第一バプテストの主管牧師の佐藤彰先生をお迎えして、震災を境に一瞬にして様相が一変し、避難に次ぐ避難を教会員を連れ、まさに出エジプトのイスラエルの民が荒野をさまよったように、教会ごと避難所から避難所に転々とした「流浪する教会」と呼ばれた群れの苦悩とその中で受けた神様からの教え、恵みをお話していただきました。出席者は、主催側の予想をはるかに上回り170名の出席者でした。
「この集会の主旨」
 今回の集会は5月頃から、イザヤ58ネットで企画が検討されていました。それは、震災直後は生々しいニュースが私たちの元に入ってくる。しかし、時が経つにつれて関心や意識が風化してしまうのではないか。さらに、祈りの手を挙げ続け、支援を続けることの大切さを訴えようと考えられていたものでした。
 私たちイザヤ58ネットの支援は、主に南三陸町、石巻が中心となっています。宮城や岩手と並んで福島も震災で大きな被害を受けております。私たちは、それらの地域を忘れてはなりませんが、残念ながら、私たちの組織の規模や支援体制では、手が届かないのが現状です。しかし、私たちは原発被害にあった人たち、震災にあった福島の地域の癒しを岩手、宮城とともに祈り続けていきたいと思います。
「佐藤先生のお話」 
 佐藤先生は、教会が原発が建設される前からあった教会、その教会が震災に遭うまで、着実に地域に根ざし、様々な教会の活動があり、豊かな交わりの共同体が形成されていった様子を、震災の日の二時間前には子供たちの特別集会の様子なども映しだされたスライドを交えながらお話をされ、そして一転して、震災直後の津波に襲われた地域や、2008年に建設された会堂の中が震災でメチャメチャになり、そこから60数名の教会員と共に転々と避難生活をしていった中で、この事態をどう聖書を通して神様が語りかけたかを順々に聖書の言葉を示しながら語っていただきました。
集会を企画して 
 今回、イザヤ58ネットの活動の報告も予定しておりましたが、十分に報告の時が時間的にもてませんでしたが、多くの人が、震災から八ヶ月が経過した現在も、被災地への関心、支援の継続的な実施について強い関心を持っておられることが伝わり、主催者側としては大きな励ましとなりました。
 またイザヤ58ネットの活動に関わった牧師たちには、佐藤先生の危機的な状況の中で、群れを支えていく牧会者としての霊的姿勢に深く教えられました。
イザヤ58ネットの今後 
 今後のイザヤ58ネットの活動予定は、11月17日(木)~20日(日)に南三陸の仮設住宅への支援物資を送りながら被災者への傾聴活動、地域コミニティー再建の一助としての仮設住宅におられる方の交わりの形成をお手伝いします。また石巻の被災住宅の再建の支援活動を予定しております。
 今回の支援チームが今年最後の派遣となります。しかし、「南三陸町を支援するキリスト者ネットワーク」が建ち上がり、私たちも、そのネットワークに加入しましたので、そのネットワークの会議などに出席し、来年以降の活動について模索検討したいと思います。今後とも、イザヤ58ネットの働きのため祈りと具体的支援をお願いします。

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