2013年4月21日日曜日

ローザンンヌ日本委員会シンポジウムが下記のような案内で開催されます。イザヤ58も後援しております。また支援を通して自分の教会の宣教について発題します。ぜひ、ご出席くださり支援活動の経験から私たちの教会の宣教について共に考えましょう(登録費1000円です).

2013年4月11日木曜日

「良きわざ宣証共同体プロジェクト(YSP21)」参加

 
イザヤ58は、南三陸町の震災の被災者支援をする新しい組織YSP21のコア・グループメンバーになりました。このプロジェクトは支援と宣教にかかわることを通して学んだ、地域に浸透するキリスト者共同体形成の働きの理念と行動要綱を以下に掲載します。
 主に南三陸町への支援を通して、地域の人々に寄り添ってキリストの愛が浸透することを目指すものです。また日本の地域文化に仕えることを通してキリストの証しが浸透していくキリスト者共同体の形成のモデルになることを目指します。


Isaiah 58 became the core group members of a new organization YSP21 to help the victims of the earthquake in the town Minamisanriku. This project is listed in the following outline of the work of formation and action philosophy that permeates the Christian community learned through support and be involved in the mission, to the region.
It is aimed that through support to Minamisanriku-cho, the love of Christ to permeate huddled by the people of the region mainly. I aim to become a model of the formation of the Christian community that testimony of Christ will continue to penetrate the local culture can serve in Japan.

(*日本語文は英文の後にあります。下にスクロールしてください)

“Testimony through Good Works Project 21”
  (Hereafter referred to as [YSP21])

Opening Statement:
 YSP21 was started in response to the tragic plight of the 3.11 Earthquake & Tsunami Disaster victims. The best answer to the question “Is God present?” is the presence of Christians pouring out love and doing good works based on the Gospel.
  We want to make it clear that meeting people’s needs and evangelism go together toward the goal of building God’s family, the church that testifies of God through good works. And this should apply not only in disaster areas but everywhere in Japan, with local churches giving help to those in need.
 In order to better achieve this, we would like to create a network with churches that share the same goals and work together in carrying out YSP21. We consider this coming together to be putting into practice and affirming the intention of Biblical instruction.

Main Concepts
 YSP21’s goal for churches is to build churches (including building Christians, Christian families and Christian entrepreneurs) that work for and contribute to the well-being of their local areas.
1. The biblical model for the spread of churches:
a) The church starts with the Great Commission. (Matt.28:19)
b) In the pattern of missions work that then develops, we see that the church spreads only when there are local Christians living their lives and doing good works based on the Gospel. (Acts, Thessalonians, Romans, Mt. Ch 5~7 ‘Sermon on the Mount’,  & Titus amongst other passages)
 1- Reverence for the creator God: [based on maturing in “Faith, Hope, and Love”  (Ephesians 1:15~19; 1 Corinthians 13)
 2- “Submit to those in authority over us.” Respect for social order (Romans 13; 1 Timothy 2; Titus 3)
 3- Self-control and Independence, freedom in the LORD (Romans 14; Galatians 5)
 4- Love of our neighbors which is based on the Gospel of Christ (Romans 13:8~14; vs. 23)
 5- Respect for labor and its demonstration of a person’s intrinsic value (2 Thessalonians 3)
 6- Love for family (Ephesians 5)
 7- Living our lives in God’s family, the local church (1 Timothy 5:1-16; Titus 2)

2. We will assess and put into practice assistance that accompanies a lifestyle of doing good works as a way of living out the Gospel so that our relief and assistance efforts don’t end as merely humanitarian aid. (Writings of Paul)

3. We will give assistance without expectation of rewards, aiming for the best for those who receive it. (Acts 20:35)

4. We will together undertake assistance that rebuilds the whole community and leads to well-being for all. (Jeremiah 29:4~7; Examples from Daniel; teachings of Paul & Peter that reflect these values)
 1- by sending personnel into the area (paid staff & volunteers)
 2- by developing cooperative, synergistic relationships
 3- by establishing relief funds

5. Sincere rescue and relief efforts that are based on doing good works, should elicit questions and conversations about our lifestyle that can then bear fruit through the testimony of doing good works. (Colossians 4:3~6)

6. In regards to lifestyle, we will also prepare to “always be ready to give an account to anyone about our hope…” (1 Peter 3:15)

7. We will apply theology to culture and local customs.  Christians are to live our lives in local society and the larger world with great wisdom. Furthermore, as it becomes clear what cultural problems and community attitudes are, we must consider how to wrap the Christian faith into our response to the local culture and customs. Especially, we will consider how to build relationships and become more intimate with those who have different worldviews and religious backgrounds without legalistically pushing upon them all kinds of Christian cultural elements. Rather we will consider how we can protect our own faith in the midst of that. In other words, we will apply theology to the culture and customs as we encounter them.

YSP21 Guidelines for Activities
1. All churches that participate in YSP21 will share ownership of these Main Concepts and together will aim to build up churches that do good works and give testimony. They will also participate in research and training (mission training) and strive to demonstrate these concepts in their lives and work.

2. YSP21 will continue to contribute to the post 3.11 restoration of Minami Sanriku Town as a model for application of these main concepts.

3. Beginning with Minami Sanriku Town, we will be active in providing practice locations for training of leaders and volunteers who will build up churches that contribute to  3.11 Disaster recovery efforts in various localities. In any case, YSP21 will provide locations and ideas for the training up of the next generation of leaders.

4. YSP21 will, in response to church requests, provide a structure that enables volunteer teams and mission teams to be sent. However, YSP21 network churches will send out these various teams.

5. YSP21 activity expenses will all be covered by donations from those who agree with it purpose and activities.
(Text written by Masashi Moriya)  [Translated by Kurt Thompson]



「良き技・宣証共同体プロジェクト21(YSP21)」の理念と活動指針

はじめに:

 「3.11大震災」によってもたらされた被災者の悲劇、今、そこに助けを必要としている人々の現実が契機として始まった救援・支援活動。「神はいるのか?」その最良の答えは福音に基づく隣人愛、良き業に励むクリスチャンたちの存在であった。 


 そして今、私たちは支援と宣教を一体のものとして、「良き業・宣証共同体プロジェクト21」(「YSP21」)を明らかにし、「良き業・宣証共同体」神の家族、教会共同体建て上げを目指す。それは自然災害被災者支援に限らず、全国どこにおいても、それぞれの地域にある教会共同体が地域社会の中で助けを必要としている方々に福音に基づく良き業を実践し、神の救いの計画を実現する「宣証」に取り組むことである。

  そのために共有できる諸教会と共にネットワークを築き「良き業・宣証共同体プロジェクト21」(「YSP21」)を推進する。この取り組みが聖書自体の意図を実現するものとして共に考え、行動し、検証する。
 

主要理念:

YSP21」の目指す教会共同体:地域・町の繁栄に寄与・貢献する教会共同体を実現する(クリスチャン個々人、クリスチャン家族、事業家を含む)。

. 聖書の順序に見る教会共同体の拡がり:

(イ)教会共同体はキリストの宣教大命令に始まる(マタイ2819

(ロ)そして、福音に生きるキリスト者共同体の存在、その良き業に生きる存在を前提に 
   宣教は拡がるという宣教のサイクルが確立した(使徒の働き、テサロニケ、ローマ書簡、マタイ57「山上の説教」テトスその他)。
(1)創造主なる神への畏敬の念:「信仰・希望・愛」に基づく人格の成熟 (エペソ11519、Ⅰコリント13
(2)「人はみな、上に立つ権威に従う」社会秩序の尊重(ローマ13、Ⅰテモテ2、テトス3
(3)主にある自由、自律と自立(ローマ14、ガラテヤ5
(4)キリストの福音に基づく「隣人愛」(ローマ1381423
(5)人としての本質に関わる額に汗する労働の尊さ(Ⅱテサロニケ3
(6)家族愛(エペソ5
(7)支え合う教会共同体神の家族に生きる(Ⅰテモテ5116、テトス2)。

. 人道支援のみに終わらない救援・支援:「見える福音・生き方」としての良き業の伴
  う支援を考え、実践する(パウロ書簡)。
 
. 報いを求めない最善の支援を考え実践する(使徒2035)。
 
. 町全体の復興・繁栄に至る支援を共に考え取り組む(エレミヤ2947、ダニエルの
  模範、それを反映したパウロ、ペテロの教え)。
 (1)町への人材派遣(就職・ボランティア)
 (2)相乗効果をもたらす協調関係
 (3)救援基金創設

. 良き業に基づく誠実な救援・支援活動を通して、「生き方」に関する「問いかけ」が 
  起こる救援・支援を共に考え、「宣証」の実を結ぶ(コロサイ436)。
 
. 私たちの「生き方」について、その「希望について説明を求める人には、だれにでも
 いつでも弁明できる用意」(Ⅰペテロ315)を生き方と共に備える。
 
. 文化とその風土の中で神学する。
 クリスチャンは地域社会およびこの世での知恵深い日常生活が求められている。しかも文化的問題と実態を体系的に明らかにしつつ、クリスチャン信仰共同体を取り巻くその文化とその風土へ、どのように応答することができるかを考える。とりわけ異なる世界観と諸宗教にいかに関係し、親しみつつ、決してすでに形作られているいわゆるキリスト教文化を律法的に押しつけることなく、自らの信仰を守り表明していけるかを考える。つまり文化とその風土の中で神学することである。

「YSP21」活動指針


1.  「良き業・宣証共同体プロジェクト21」(以下「YSP21」)に参加する諸教会はYSP21」の理念を共有し、共に「良き業・宣証教会」の建て上げを目指す。また共に研修、訓練し(宣証訓練)、この理念の実証に努める。

2.  YSP21」はその理念の実証の場として「3.11大震災」以来、継続している「南三陸 町」の復興に寄与・貢献するよう取り組む。

3.  南三陸町をはじめ、3.11大震災被災地での支援活動は地域・町に寄与貢献する教会を建て上げるリーダー、ボランティアの実践の場として活動する。とりわけ、次世代のリーダー育成のために理論と現場を提供する。

4.  YSP21」は教会の求めに応じてボランティアチーム、宣教チームを派遣できる体制を整える。ただし、それぞれのチームはネットワーク所属の教会派遣とする。

5.  YSP21」の活動経費はすべて、賛同する方々の献金によるものとする。

 

2013年4月3日水曜日

3月支援・・・南三陸町

3月13日(水)南三陸町訪問

12日、石巻にミシンを搬入した翌日、南三陸町を訪問しました。今回の訪問の目的は戸倉地区の水戸辺仮設を訪問して、以前紹介した繭玉の工芸品を購入して、3月16日(土)に予定されている埼玉県本庄市のカルチャースクールのチャリティーイベントでの出品販売したいとの福音伝道教団本庄キリスト教会の会員のO姉が関わっている福祉ボランティアグループ「アドナイ・イルエ」の要望に応えたものでした。
南三陸の景色は、海岸部の志津川町の被災建物はほとんど取り壊され整地されていました。

この場所に桜の苗木を植えるそうです。
 私たちは13日に南三陸町を訪問し、今回の初めて石巻、南三陸を訪問した2名のS兄とK兄を戸倉地区の波伝谷の仮設に案内した。ちょうど、同じ時期にオレゴン州の日系人教会からのボランティアチームが波伝谷の斜面を草刈りをしていた。あるNGOが東北の被災地域に桜の木を植える運動をしているそうで、波伝谷でも桜の苗を植える予定の場所の草刈りを彼らはしていた。
また、南三陸町の中心地であった志津川のクリスチャンセンターにもよったところ、南三陸町を支えるキリスト者ネットワークの代表の中澤師も来ているとのことを聞き、さんさん商店街で待ち合わせして、袖浜という港に案内していただいた。この港の大きな倉庫用にテントに案内されました。ここはワカメの収穫作業場が中澤師が仲立ちとなって袖浜という地区の漁師たちのため救世軍がワカメの集荷、出荷作業場となる大きなテントを救世軍が建設しました。
ワカメの出荷作業をしている漁師や女性たち
救世軍の支援で建てたテントのワカメ出荷作業場

その関係で、とても漁師たちの対応も感じよく、いろいろなキリスト教系の支援グループが、連携をもって南三陸町の支援にとりくんでいることを感じました。このことは地域のキリスト教に対する受け止め方が肯定的な方向でいっていると思われます。



 






志津川地区
南三陸を訪れた人たちが必ず来るのが被災した防災センターです。この場所は港から800メートルぐらいの平地にありました。地震の時、多くの町の職員が集まったところに津波が来てしまいました。
初めて南三陸を来た2年前は、がれきがビルの骨組みにからみあっていましたが、今は鉄骨だけになっていますが、陸前高田の一本松と同じように南三陸の震災のシンボル的なばしょとなっています。この3階で、津波に直前まで最後まで避難を防災無線で呼びかけていた女性が殉職しました。この方は結婚してまだ1年の若い女性でした。
高台にある志津川中学から一望すると、
さら地になって何もない

当時、防災センターの屋上には30名ほどの職員が避難しましたが、まさか三階の屋上よりも高い津波が来るとは思っていなかったでしょう。結局、生き残った人は10名だったそうです。
あれから二年、高台にある志津川中学校から志津川地区町の全景をみるとほとんど更地になっています。

水戸辺仮設訪問

今回の支援地訪問の目的の一つに、南三陸戸倉地区にある水戸辺仮設の婦人たちが自立活動の一つである「繭玉工芸品制作販売」活動への協力です。
 この支援は、前回2月に水戸辺を訪問した時に繭玉の工芸品制作をこのブログで紹介したところ本庄教会の婦人で町の福祉ボランティア・グループのアドナイ・イルエのO姉からの要請で、本庄市のホテルで開催されるチャリティーイベントに繭玉工芸品を販売したいとのことでした。このイベントでの売り上げの一部を南三陸町審査委支援の義援金とするという主旨に、イザヤ58も賛同し、繭玉工芸品を購入してアドナイ・イルエに提供するために、水戸辺仮設住宅を訪問することとなりました。仮設住宅の入り口近くにコンテナの作業場で婦人たちは繭玉の工芸品を制作しておりました。ここのリーダーは水戸辺仮設の自治会長の奥様が中心になって、制作販売をしております。
 水戸辺仮設は戸倉地区の20世帯ほどの仮設住宅で、私たちイザヤ58が波伝波仮設住宅と同じよう以前から物資支援などを行っている仮設住宅です。

本庄市チャリティーイベント

3月13日(水)、南三陸の仮設を訪問し、水戸辺の仮設での繭玉工芸品を購入して、今回の支援活動を終了して無事に帰宅しました。

イベント会場の入り口に出店して繭玉工芸品の販売
しかし、これで今回の活動が終わったわけではなく、帰ってすぐ3月16日(土)の本庄グランド・ホテルでのチャリティーイベントに出店販売をするアドナイ・イルエの皆さんへの挨拶のためホテルを訪問してきました。このイベントは、町のカルチャースクールのグループが自分たちの活動を披露するイベントで、コーラス・グル-プやダンスグループなど出し物をランチをいただきながら関係者が参観するというもので、会費の中の一部を震災支援に当てるという主旨でした。当初は、販売をしてくれる方々辺のご挨拶のためイベント出席の予定でしたが、主催者から開会式の時に、支援活動について簡単なスピーチをお願いされ、170名ほどの参加者に支援の継続をお願いする挨拶をすることができました。このような形で支援活動を一般の様々なグループでしている所へ、私たちも
関われたことを感謝しております。本庄の福祉サークルのアドナイ・イルエのO姉に感謝したいと思います。

 
「イザヤ58ネット3月支援活動に参加して」
今回の全行程が守られ、無事に目的を果たして帰れたことを感謝します。
スケジュール的にはほどよい余裕があり、仙台の聖書学院での宿泊も快適でした。
 私はイザヤ58ネットでの活動は初めてでしたが、これらを通して事前の計画が適切にたてられているんだなと感じました。
どんな人でも安心して参加できるようになっているのは素晴らしいと思います。
また現地で直接支援活動をしている先生方のお話も大変勉強になりました。
 多くの支援団体が活動を休止していますが、いまだ継続的な支援の必要があると感じます。 現地の方々の需要を適切に捉えて活動していくことが大切かと思いました。 (館林教会S兄) 

短い間のボランティアでしたがやはり実際に現地に行かないと見えなかった部分が沢山ありました。特に街は復興したようにも見えてもちょっと通りを挟むとまだまだ震災の爪痕が残る地域もあり、あれから2年経ちますがまだまだ復興には時間がかかりそうで、色々な人に話をうかがっても問題も課題も山積みのようでした。ただ街の人たちは復興に向けてポジティブに動いているのが印象的でした。
また機会があればボランティアに参加したいと思います。
                             (戸塚めぐみキリスト教会K兄)