2013年4月3日水曜日

3月支援・・・南三陸町

3月13日(水)南三陸町訪問

12日、石巻にミシンを搬入した翌日、南三陸町を訪問しました。今回の訪問の目的は戸倉地区の水戸辺仮設を訪問して、以前紹介した繭玉の工芸品を購入して、3月16日(土)に予定されている埼玉県本庄市のカルチャースクールのチャリティーイベントでの出品販売したいとの福音伝道教団本庄キリスト教会の会員のO姉が関わっている福祉ボランティアグループ「アドナイ・イルエ」の要望に応えたものでした。
南三陸の景色は、海岸部の志津川町の被災建物はほとんど取り壊され整地されていました。

この場所に桜の苗木を植えるそうです。
 私たちは13日に南三陸町を訪問し、今回の初めて石巻、南三陸を訪問した2名のS兄とK兄を戸倉地区の波伝谷の仮設に案内した。ちょうど、同じ時期にオレゴン州の日系人教会からのボランティアチームが波伝谷の斜面を草刈りをしていた。あるNGOが東北の被災地域に桜の木を植える運動をしているそうで、波伝谷でも桜の苗を植える予定の場所の草刈りを彼らはしていた。
また、南三陸町の中心地であった志津川のクリスチャンセンターにもよったところ、南三陸町を支えるキリスト者ネットワークの代表の中澤師も来ているとのことを聞き、さんさん商店街で待ち合わせして、袖浜という港に案内していただいた。この港の大きな倉庫用にテントに案内されました。ここはワカメの収穫作業場が中澤師が仲立ちとなって袖浜という地区の漁師たちのため救世軍がワカメの集荷、出荷作業場となる大きなテントを救世軍が建設しました。
ワカメの出荷作業をしている漁師や女性たち
救世軍の支援で建てたテントのワカメ出荷作業場

その関係で、とても漁師たちの対応も感じよく、いろいろなキリスト教系の支援グループが、連携をもって南三陸町の支援にとりくんでいることを感じました。このことは地域のキリスト教に対する受け止め方が肯定的な方向でいっていると思われます。



 






志津川地区
南三陸を訪れた人たちが必ず来るのが被災した防災センターです。この場所は港から800メートルぐらいの平地にありました。地震の時、多くの町の職員が集まったところに津波が来てしまいました。
初めて南三陸を来た2年前は、がれきがビルの骨組みにからみあっていましたが、今は鉄骨だけになっていますが、陸前高田の一本松と同じように南三陸の震災のシンボル的なばしょとなっています。この3階で、津波に直前まで最後まで避難を防災無線で呼びかけていた女性が殉職しました。この方は結婚してまだ1年の若い女性でした。
高台にある志津川中学から一望すると、
さら地になって何もない

当時、防災センターの屋上には30名ほどの職員が避難しましたが、まさか三階の屋上よりも高い津波が来るとは思っていなかったでしょう。結局、生き残った人は10名だったそうです。
あれから二年、高台にある志津川中学校から志津川地区町の全景をみるとほとんど更地になっています。

水戸辺仮設訪問

今回の支援地訪問の目的の一つに、南三陸戸倉地区にある水戸辺仮設の婦人たちが自立活動の一つである「繭玉工芸品制作販売」活動への協力です。
 この支援は、前回2月に水戸辺を訪問した時に繭玉の工芸品制作をこのブログで紹介したところ本庄教会の婦人で町の福祉ボランティア・グループのアドナイ・イルエのO姉からの要請で、本庄市のホテルで開催されるチャリティーイベントに繭玉工芸品を販売したいとのことでした。このイベントでの売り上げの一部を南三陸町審査委支援の義援金とするという主旨に、イザヤ58も賛同し、繭玉工芸品を購入してアドナイ・イルエに提供するために、水戸辺仮設住宅を訪問することとなりました。仮設住宅の入り口近くにコンテナの作業場で婦人たちは繭玉の工芸品を制作しておりました。ここのリーダーは水戸辺仮設の自治会長の奥様が中心になって、制作販売をしております。
 水戸辺仮設は戸倉地区の20世帯ほどの仮設住宅で、私たちイザヤ58が波伝波仮設住宅と同じよう以前から物資支援などを行っている仮設住宅です。

本庄市チャリティーイベント

3月13日(水)、南三陸の仮設を訪問し、水戸辺の仮設での繭玉工芸品を購入して、今回の支援活動を終了して無事に帰宅しました。

イベント会場の入り口に出店して繭玉工芸品の販売
しかし、これで今回の活動が終わったわけではなく、帰ってすぐ3月16日(土)の本庄グランド・ホテルでのチャリティーイベントに出店販売をするアドナイ・イルエの皆さんへの挨拶のためホテルを訪問してきました。このイベントは、町のカルチャースクールのグループが自分たちの活動を披露するイベントで、コーラス・グル-プやダンスグループなど出し物をランチをいただきながら関係者が参観するというもので、会費の中の一部を震災支援に当てるという主旨でした。当初は、販売をしてくれる方々辺のご挨拶のためイベント出席の予定でしたが、主催者から開会式の時に、支援活動について簡単なスピーチをお願いされ、170名ほどの参加者に支援の継続をお願いする挨拶をすることができました。このような形で支援活動を一般の様々なグループでしている所へ、私たちも
関われたことを感謝しております。本庄の福祉サークルのアドナイ・イルエのO姉に感謝したいと思います。

 
「イザヤ58ネット3月支援活動に参加して」
今回の全行程が守られ、無事に目的を果たして帰れたことを感謝します。
スケジュール的にはほどよい余裕があり、仙台の聖書学院での宿泊も快適でした。
 私はイザヤ58ネットでの活動は初めてでしたが、これらを通して事前の計画が適切にたてられているんだなと感じました。
どんな人でも安心して参加できるようになっているのは素晴らしいと思います。
また現地で直接支援活動をしている先生方のお話も大変勉強になりました。
 多くの支援団体が活動を休止していますが、いまだ継続的な支援の必要があると感じます。 現地の方々の需要を適切に捉えて活動していくことが大切かと思いました。 (館林教会S兄) 

短い間のボランティアでしたがやはり実際に現地に行かないと見えなかった部分が沢山ありました。特に街は復興したようにも見えてもちょっと通りを挟むとまだまだ震災の爪痕が残る地域もあり、あれから2年経ちますがまだまだ復興には時間がかかりそうで、色々な人に話をうかがっても問題も課題も山積みのようでした。ただ街の人たちは復興に向けてポジティブに動いているのが印象的でした。
また機会があればボランティアに参加したいと思います。
                             (戸塚めぐみキリスト教会K兄)



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