2011年7月4日月曜日

働きの内容は毎回変わる

 早いもので、私たちの支援ネットが活動を始めて、三ヶ月以上が過ぎています。感謝なことに、徐々に関心を持って下さる方が増えていることは感謝です。私たちの支援ネットは、大規模ではなく、また震災地域に自分たちの属する教団の教会があるわけではなく、現地の支援ネットとのコンタクがあって、具体的、そしてタイムリーな支援ができるわけです。その意味で災害復興支援SBSネットとの連携は、とても重要であるし、この支援ネットと関係を持つことができたことは本当に感謝なことです。
そして、背後の祈りの支援と具体的な献げものがあって、現地の活動ができます。同時に「百聞は一見にしかず」といいますが、実際に被災地域に行かれたボランティアの方々は、色々な意味でインパクトのある経験をいたします。
 本当は、教会の牧師先生方をバスをチャーターして、現地の被災の過酷さを見ていただき、一度、「言葉を失う経験」をしていただいた方が良いのではとも考えたりもします。しかし、それは気をつけないと被災地域観光ツアーのようになり、かえって良くないのではとも考えます。
 個人的なことですが、自分が被災地域の教会の牧師だったら、何をするのだろうか。教会員が亡くなる、教会員の家族がなくなっている中、どのような祈りの言葉があるのだろうか。そこで語る説教は何だろうか。注解書もない、教会堂もない。あるいは、被災している中での、教会の支援活動に忙殺されている牧師や教会員・・・。自分だったらどうするだろうか・・・。しかし、そのような自問自答も、実際に見てきた中で、被災者と会話をしたり、現地で奮闘している教会の方々との話しがあって、リアルになってくる部分があります。
 どうしても、現地と離れている私たちの認識にギャップが生まれてきます。 たとえば、ボランティ活動をしてきた方々の報告を教会で聞きます。あるいは活動について聞きます。その活動の内容は毎回違っています。ある時は、被災者の家の後片付け、ひたすら泥かきの肉体労働、ある時は、子どもと遊んだり、物資を手渡す活動。毎回違います。その部分を送り出す教会、先生方は十分に理解していただきたいと思います。
 「子どもと遊んだんだ・・・、その程度だったらできるから・・・」と考えるのも、支援が身近になっていいのですが、反面、注意も必要なのです。それらの活動は、ボランティアに応募した方々の特徴を見て、現地の支援ネットのSBSの方が注意深く、支援先と内容を私たちスタッフと連絡を取り合って決めた結果なのです。

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