今回の目的は、前々から約束していた、石巻祈りの家での仮設の方々を中心にして行われているパッチワークサークルで使用するミシンを提供することでした。当初、ミシンの支援は石巻だけでの予定でしたが、その後、南三陸町の前々から関わりのある大森地区でのSさん宅でのパッチワークサークルでも、ミシンが必要であることがわかり、感謝なことに、電動ミシン、ロックミシン(業務用)、ミシン11台、それに、要望で足踏みミシンを探し出し、それらを提供することが中心でした。
その準備の中で佐野オリーブ教会の会員の農業を営んでいるW兄からジャガイモ300キロ、タマネギ100キロを提供して下さるとのことで、それらを、私たちが重点支援地区としている、戸倉地区の小規模仮設住宅にそれらを運ぶことが今回の活動の目的となりました。
物資の規模から、トラックでの運搬が必要と考えていたところ、毎回物資の支援で活躍している館林教会のK兄が今回も参加してくれることになりました。
当初、暑い8月で、教会も夏季キャンプなどで忙しい中で、支援チームが集まるのかと思われましたが、なんだかんだと総勢12名の規模となりました。
単なる物資を運ぶだけなら、そんな人数は必要ありませんが、継続的な支援活動を考える時、何ができるかという以上に、支援して下さる関係者が、この目で被災地を見、被災者の方々の声や、現場で支援活動をしている関係支援グループの活動の様子を知っていただくことは、今後の祈りの支援を考える上で大切であると考えております。
第一日目
8日は、午後三時ごろに、いつもベース基地として滞在させていただいている、仙台バプテスト神学校に到着しましたが、すぐにジャガイモやたまねぎなどを配りやすいように、痛んでいるものがないかを確認しながら袋詰め作業をして初日は終わりました。
今回、始めて参加してくださった方の中には、自分が関わっている地域のボランティア活動である「読み聞かせ」の活動がお役にたてないかとの申し出を前々から受けていた館林教会のS姉、また同教会で祈りの支援と提供して下さる物資の選別などをしてくださっていた婦人会のM姉が参加して下さり、大きな励みとなりました。それは、実際に、自分たちが祈っている被災地をこの目でみていただき、仮設の方々とお話しして聞いたことなどを、帰ってから教会でお話してくださることは、支援活動を支えて下さるとても重要なポイントとなるからです。
また、先に佐野オリーブ教会から支援活動に行った方が帰ってからの報告を聞いて、自分もいつか参加したいと考えて下さり参加してくださったW兄なども心強い限りでした。
今回、二回目という伊勢崎教会のI兄もメンバーとして参加してくださり、前回復旧活動をした被災者の方々が、家が住めるようになったというお話を聞いて、とても喜んでいるのを見て、本当に関心を持ち続けていて下さることに感謝しました。
二日目
波伝谷仮設住宅の自治会長さん(センター)とM姉(左)、S姉(右) |
波伝谷、神割り崎、水戸辺の仮設は、25戸から20戸くらいの小規模の仮設住宅で、海岸沿いの漁師の家庭の被災者たちの仮設です。
この地区の方々を訪問して、いつも思うことは、あのような大変な経験をして、家を失っていながらも、明るい、前向きな姿勢を持つ90代のお年寄りや、婦人たちの親しみやすい笑顔にこちらが励まされます。
私たちのチームの方がかえって元気づけられることが少なくありません。もっと話しをしたかったという感想を参加者からも聞きました。
水戸辺仮設住宅でのジャガイモ、たまねぎの提供 |
元気な水戸辺のお年寄りたちとの歓談 |